終活「なにから始める?」おさえておく7項目
自分自身の周囲に、なるべく迷惑や心配をかけないようにと誰しも思うものです。
そのための「終活」です。
しかし、終活にどんな項目があるのか、何から始めるか、いつから始めればよいか、中々考えがまとまりにくいものです。
いつの間にか、ついつい先送りになりがちなのが終活です。
そこで、今回はまず「終活」の基本となる主な7項目をおさえておきましょう。
1.身の回りの整理
①物:断捨離のコツ
- 一度に片付けようとしない
- 保留物には期限をつける
- 新しい物を買う時は慎重に
➁お金:生前贈与
暦年課税制度…1年間に110万円までの贈与は非課税です。(生前贈与を検討する際は、税理士、行政書士に相談すると安心です。)
2.年金と保険
①年金
老齢基礎年金は、65歳から貰うことができます。(繰り上げ制度を使用することでで60歳から受給可能です。しかし、生涯にわたって減額された額となります。)
年金を請求できる年齢に近づくと、「年金請求書」が送られてきます。
必要な書類を揃えて、近くの年金事務所に提出する。
※将来貰える年金額は、毎年誕生月に郵送される「ねんきん定期便」や、日本年金機構のホームページにある「ねんきんネット」で確認できます。
➁保険
◎現在入っている保険の確認…生命保険、損害保険、医療保険、ガン保険など
(生命保険は受取人、指定代理請求人の確認)
(高齢になってからは、掛け捨て型の保険料の安いものも、検討する必要があります。)
3.医療、介護の希望
◎病名余命について
ありのままに告知してほしい、告知しないでほしい。家族の判断に任す。その他。
◎延命治療と尊厳死について
延命措置を拒否したい場合。自分の意思をエンディングノート(尊厳死宣言公正証書)等に記しておく。
普段より家族に話し、納得してもらっておくことが大切です。
◎介護をお願いしたい人を決めておく
配偶者、息子(娘)夫婦、介護ヘルパーなど、具体的に記す。
◎介護してもらう場所
自宅、公的介護施設、他など記しておく。
◎介護資金
年金自己名義の預貯金、株、債権、資産、等を処分して充当。など記す。
◎介護相談窓口
①自活窓口
➁地域包括支援センター
③ケアマネージャー
④ヘルパー
⑤社会福祉協議会
⑥地域の民生委員
4.財産リストの作成
①不動産
- 所有不動産市町村より送られてくる、国定資産税の納税通知書(または、法務局が発行する登記事項証明書)
- 貸借不動産、契約書、現在の状況などを記しておく
➁動産
預貯金、借入金、ローン、生命保険、有価証券、株式、自動車、貴金属
③デジタルデータ
- スマホ、パソコン、ログイン情報
- 写真、動画、住所録
- メール、SNS情報
- オンライン口座(銀行、株式、FX、有料サービス)
今回は、終活を検討する年齢になった時、比較的最初に実行しやすい項目を
まず知っていただけるよう4つ記しました。
次回は、相続(エンディングノートを含む)、お葬式と供養、遺品整理、空き家問題について
考えていきましょう。
\電話で話せる終活とは?/